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お子さんは口を開いていませんか?

その1 鼻呼吸と口呼吸
その2 口呼吸の原因
その3 舌の位置はとても大切!
その4 健康への影響
その5 健康への影響-2.扁桃腺(アデノイド、口蓋扁桃)の腫れについて
その6 -口呼吸はアゴの形や歯並びに影響を与える-

その1 鼻呼吸と口呼吸

最近、普段からあるいは寝ている間に口を開けている子供が増えています。
これは子供達の身体の成長に影響を及ぼす事をご存知ですか?
まず、"口が開いていることはいけないこと!と気づいていただくことが大切です。
そしてその解決方法や歯並びにその影響が出ている場合での治療について数回に渡りお話ししていきたいと思います。

口をいつも開けていることは"口で呼吸をしている"ということです。
呼吸には2種類あり、鼻での呼吸を鼻呼吸、口での呼吸を口呼吸といいます。
正常な呼吸は口を閉じた状態でする鼻呼吸です。寝ている時も鼻で呼吸をしています。一方、口呼吸は口を開ける癖や鼻が詰まっていたり、あるいは激しい運動中にも口を開いていることがあります。


鼻呼吸の役割
1. 空気のろ過装置の役目
鼻毛や鼻孔内の粘膜により吸った空気内の細かい異物をブロックします。約50~80%遮断しています。
2. 温度、湿度管理
外からの冷たい、乾燥した空気は鼻孔内の毛細血管によりすぐに温度や湿度を身体と同じくらいに調整します。この機構があるから寒冷地でも肺を守り、呼吸ができるのです。
3. 脳下垂体の下を空気が通るので、脳のエアコンの役目を果たしています。

口呼吸では
1. 空気が直接口の中を通って喉の奥まで通過しますから、外界の微小異物が身体の中に侵入してしまいます。
2. 外からの冷たい乾燥した空気が肺に入り、負担がかかります。


これだけでも口を開いて呼吸をすることは身体に悪そうだと気づいて頂けたと思います。
つづく


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その1 鼻呼吸と口呼吸
その2 口呼吸の原因
その3 舌の位置はとても大切!
その4 健康への影響
その5 健康への影響-2.扁桃腺(アデノイド、口蓋扁桃)の腫れについて
その6 -口呼吸はアゴの形や歯並びに影響を与える-

その2 口呼吸の原因

口で呼吸をすることは身体に負担がかかることを前回お話ししました。
では口呼吸の原因はなんでしょうか?
もともと鼻で呼吸をするよりも口で呼吸をする方が抵抗がないため楽です。鼻呼吸の特徴としてゆっくりとした深い呼吸法ですが、口呼吸は浅い速い呼吸がしやすく、とくに運動中は空気が身体の中に沢山入ってくる口を開けて口呼吸をします。しかし、運動は一日中行っていることではありませんね。

口呼吸の原因は人それぞれ異なり、確定的な理由はわかっていません。諸説を挙げると

1. 母乳ではなく、哺乳瓶を使っていた?
母親の乳首に比べ、哺乳瓶の乳首は一般的に柔らかく舌の少しの力でミルクが出てきます。それによって舌の筋力が付かず、口の中の舌の位置に問題が生じてきます。(舌の位置については後日、説明します。その3)

2. 離乳食の時期が早過ぎる?
お乳を飲んでいる時期の赤ちゃんは鼻呼吸です。そのほうが飲みやすいですね。しかし口の周りの筋肉が発育する前に離乳食に切り替えると口呼吸に変化していくことがあり、それが癖になってしまう場合があります。

3. アレルギー疾患?
近年、アレルギー性鼻炎、喘息、扁桃腺炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質の子供が増えています。とくに都会では半分以上の子供に何らかのアレルギー症状があるようです。
鼻炎によって鼻が詰まると鼻で呼吸ができなくなります。扁桃腺が腫れると空気の通り道が狭くなり、口を開いて呼吸をするようになります。

口を開いて呼吸をしていると舌の位置が変わります。

次回は舌の位置についてお話します。とても大切です!!

その1 鼻呼吸と口呼吸
その2 口呼吸の原因
その3 舌の位置はとても大切!
その4 健康への影響
その5 健康への影響-2.扁桃腺(アデノイド、口蓋扁桃)の腫れについて
その6 -口呼吸はアゴの形や歯並びに影響を与える-

その3 舌の位置はとても大切!

皆さんは舌の位置など気にされたことはないと思いますが、それは呼吸ととても関係が深いことなのでお話しします。


質問です。
あなたの舌の先は通常、お口の中のどこに位置しているでしょうか?
1. 舌の先は上の前歯後ろの上アゴに付いている。
2. 舌の先は上下の歯の間にある。
3. 舌の先は下の歯の後ろに付いている。
4. わからない。


正常な舌の位置は1.です。
通常、無意識のうちに舌の先や舌の背中前方部は上の歯裏側の口蓋という場所に押し付けている感じです。舌が上方に位置しているならば口は必ず閉じて鼻呼吸が自然にできます。

鼻呼吸可能な条件
*口を閉じていること
*舌が口蓋に付いていること(口の中の上方部)。


では、2,3,4を選んだ場合には
何らかの原因により舌が下の方に位置していることが考えられます。
多くみられるのがカゼや鼻炎により鼻が詰まるこによって、鼻で呼吸がしにくくなると代替として口を開けて呼吸をするようになります。またアデノイド(咽頭扁桃)や口蓋扁桃が大きくなると空気の通り道(気道)が狭くなり、沢山の空気を取り込もうとしようとするため、口を開けて呼吸をします。そのような状態が続くと鼻炎や扁桃腺の腫れが治っても舌を下の方に下げて口で呼吸する習慣に陥ってしまいます。


口で呼吸する場合、必ず舌は下の方に位置しています。
        ↓
 健康に影響を及ぼすことがあります。

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その1 鼻呼吸と口呼吸
その2 口呼吸の原因
その3 舌の位置はとても大切!
その4 健康への影響
その5 健康への影響-2.扁桃腺(アデノイド、口蓋扁桃)の腫れについて
その6 -口呼吸はアゴの形や歯並びに影響を与える-

その4 健康への影響

口をいつも開いていることは外からのバイキンが口に入りやすい状況といえます。口呼吸では鼻呼吸のような鼻孔でのフィルター作用や温度、湿度調節機能がありませんから、直接、ノドのリンパや身体にバイキンや乾燥した冷たい空気が送り込まれます。
口の奥やノドにはリンパの集合体(ワルダイエル扁桃リンパ輪)があり、これは生体防御システムの役目を果たしています。リンパは外からの異物などを処理する場所ですが、口を開いていることにより、ノドの部位の体温が低くなることにより、リンパの機能低下が起こります。その結果、リンパ輪はバイキン繁殖の温床となり、いろいろな病気の原因になります。


口呼吸と関連する主な疾患

*アレルギー性疾患:アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息、扁桃腺炎
近年、アレルギー疾患を持つ子供が増えています。アレルギーにより、鼻が詰まったり、ノドが腫れ、またその症状を繰り返すことにより、口を開ける癖が付いてしまいます。


*カゼ、インフルエンザ
日常的に口を開いていると唇が乾き、バイキンが身体に侵入しやすい状態といえます。


*イビキ、睡眠障害
扁桃腺の腫れや口を開けている習慣により、舌の位置が下方、あるいは後方へ位置し、ノドの空気の通り道が狭まります。睡眠時はとくに反射機能が弱まり、舌が後方へ移動することにより、益々気道が狭くなることによるイビキをかきます。さらに気道が狭くなると空気の通り道が一時的に閉じてしまう睡眠時無呼吸になる場合があります。


*不正咬合:歯並びや咬み合せが変化、アゴの形にも影響
口をいつも開けていると唇の周りやアゴの筋肉が発達しません。それにより出っ歯になったり、下アゴが小さくなったりすることに繋がり、咬み合せの問題が生じます。


*歯周病:子供の場合は特に歯グキの腫れ、口臭
口を開けていることで唾液があまり分泌されません。お口の中が乾きくことにより口臭を発生します。朝、起きたときに口臭がするのは就寝中には唾液が出ないからです。また、歯肉が乾燥すると毛細血管が歯グキに集まり、歯肉の腫れた状態になります。

その1 鼻呼吸と口呼吸
その2 口呼吸の原因
その3 舌の位置はとても大切!
その4 健康への影響
その5 健康への影響-2.扁桃腺(アデノイド、口蓋扁桃)の腫れについて
その6 -口呼吸はアゴの形や歯並びに影響を与える-

その5 健康への影響-2.扁桃腺(アデノイド、口蓋扁桃)の腫れについて

生体の感染防御システムとしてリンパ組織があります。これは外から侵入してきたバイキンを処理する役目があり、免疫システムがまだ整っていない幼児から思春期前の時期に活発に働きます。その後、中学生頃になると身体の免疫システムが整ってくるとその役目は終え、自然に小さくなっていく組織です。
リンパ組織の中でも口に関連しているのはアデノイド(咽頭扁桃)と口蓋扁桃です。
このふたつのリンパの腫れによって歯並びやアゴの発達に深い関係があります。とくに腫れたアデノイドにより空気の通り道である気道が狭くなり、鼻呼吸だけでは苦しくなり、楽な口を開けて呼吸をする癖がついてしまいます。いつも口を開けている習慣により下アゴの成長や舌の位置異常が起こり、結果として歯並び、咬み合せに影響を及ぼします。

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その1 鼻呼吸と口呼吸
その2 口呼吸の原因
その3 舌の位置はとても大切!
その4 健康への影響
その5 健康への影響-2.扁桃腺(アデノイド、口蓋扁桃)の腫れについて
その6 -口呼吸はアゴの形や歯並びに影響を与える-

その6 -口呼吸はアゴの形や歯並びに影響を与える-

通常の口呼吸は鼻が詰まったり、激しい運動をした時に行う時のみに一時的に行う呼吸です。
これを習慣化してしまうといつも口を開けていることになり、咬む時に使う筋肉が弱くなることから口を開けていることに適応したアゴの形や歯並び、咬み合せに変化してしまうことがあります。


動物実験では
1950年代にサルの鼻を人工的に塞いで口呼吸をさせる実験をしました。(現在は動物愛護の観点から動物を用いたこのような実験はしにくい現状です。)
その結果、サルによって様々なアゴや咬み合せの種類に変化し、個体によって影響される歯並びはいろいろになったことがわかりました。


人での調査では
口呼吸をしている人のアゴの形や咬み合せを調べた結果、
60%以上の人:アゴのバランスは問題ないが、歯並びや咬み合せに問題あり
25%:出っ歯。下アゴの発達不全
10%:受け口(反対咬合)。上アゴの発達不全


上記のように全ての人のアゴの形が変わるというわけでありません。しかし多くの人の歯並び・咬み合せに影響を与えており、またその状態や程度は個人差があるようです。


その中で最も将来的に問題となるのは出っ歯の人です。


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その1 鼻呼吸と口呼吸
その2 口呼吸の原因
その3 舌の位置はとても大切!
その4 健康への影響
その5 健康への影響-2.扁桃腺(アデノイド、口蓋扁桃)の腫れについて
その6 -口呼吸はアゴの形や歯並びに影響を与える-

お問い合わせ 03-5790-6205

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